中学受験の失敗談も参考にする

何かと心配な事が多いのが中学受験です。親の立場としても何か出来る事はないのかとか、成功者の声を見聞きして真似てみたりと、文字通り藁にすがる思いを抱くようになる親も珍しくなかったりするのですが、その際、ついついどうしても成功例ばかりを見てしまいがちです。

「どうすれば成功するのか」を知りたいと思うのは悪い事ではありませんし、個別指導塾等の成功例を見て模倣する事は決して無駄な事ではありません。ですが、成功例よりも見てもらいたいものがあります。それは失敗談です。これは受験に限らず、どのような事にも言えるのですが成功は時に運がもたらしてくれる事もあります。実力だけではなく、タイミングや運といった、自分の実力以外のものによってもたらされる傾向もあるのです。それらを含めて「実力」とする声もありますが、受験に於いては学力が実力です。

そのため、成功例を見てもあまり参考にならないものも多かったりするのです。「当日の運に助けられた」「予期せぬ追い風が吹いた」といったものは、羨ましい話ではあっても、参考になるようなものではありません。「たまたま前の日に適当に解いた問題と同じ問題が出てきた」というのは、羨ましい話ではあっても、真似出来るかと言えば決して真似の出来るものではありません。

これだけではないのですが、成功例は得てしてあまり参考にならないものが多いのです。それよりも参考になる事があります。それは失敗談です。受験に限らず、「成功は偶然もあるが失敗は必然」との言葉もあるように、失敗には何かしらの理由があるのです。運が悪くて失敗したと言い張る人もいるかもしれません。

ですが、運が悪いのではなく、冷静に考えてみたら「理由」があったりするものです。そのため、どちらが参考になるのかと言えば実は失敗談の方なのです。失敗談なんか見ても縁起が悪いだけと思っている人もいれば、成功していない人の意見を聞いても何の参考にもならないからと、初めから見る気が無いという人もいるかもしれません。

ですが、失敗談にこそなぜ失敗したのかといった「情報」が多々あるのです。失敗する理由は必然なのです。運が絡んでいるかも知れない成功談を読むよりも、よほど参考になる事も多いでしょう。更には、失敗談も様々です。いろいろな失敗談を見て、反面教師にする事で成功を手繰り寄せる事が出来るのではないでしょうか。成功にあやかりたいという気持ちも解ります。

ですが、成功のための方法というのは様々です。

失敗談を多々読み、それらを控える。これもまた、成功の可能性を高めてくれるのではないでしょうか。どうしても「成功者」の方が説得力があるからそちらに意見を求めてしまいがちではあるのですが、失敗の理由を見る方が説得力もあるのではないでしょうか。中学受験はとても過酷なものです。

さらには長期間に渡って取り組まなければ成らないものです。家庭によっては、何年間も中学受験のために生活を送っている所もあるのではないでしょうか。だからこそ是が非でも失敗したくないという思いから、何としでてもという思いに駆られ、成功者にあやかろうとしてしまうものですが、冷静に考えた時、成功者の声よりも失敗談の方にこそ参考になる事が多々含まれているのです。もちろん成功談にも参考になる事は多々あるでしょうが、成功者の声だけではなく、失敗談も見てみる事で、ではどうすべきなのかといった事が見えてくるのではないでしょうか。中学受験は人それぞれです。その「人それぞれ」の中に於いても、他者が参考になる事は珍しくありませんので、この点をよくよく理解しておくと、何をすべきなのかが見えてくるのではないでしょうか。