中学受験は一人で寂しくないのか

私立中学に進学させるメリットは多々ありますが、デメリットもあります。最大のデメリットとも言えるのが、友達と離れ離れになってしまう事でしょう。小学校から中学は基本的には同じ学区ですから、違う小学校の生徒が混じるとはいえ、同じ小学校の友達の多くと同じ中学校に進むものです。

ですから、中学進学は決して寂しいものではないのですが、中学受験を突破して私立中学に入学するとなったら、それまでの友達とは離れ離れになってしまうのです。新しい環境で友達が出来るか解らない不安もあれば、そのおかげでモチベーションが上がらず、勉強に身が入らないケースだってあるかもしれません。この点に関してはどのように考えるべきなのでしょう。これに関してもまた、そこまで不安に思うような部分ではないでしょう。

まずは引っ越す訳ではないのですから、学校以外の時間でふと会う事だってありますので、決して永遠の別れではありません。通学途中にばったり会うという事もあれば、現代社会です。メールもあれば携帯電話もありますので、いつでも連絡を取る事だって出来るのです。また、新しい友達が出来るのかという不安もあるでしょうが、私立中学から入学してくる生徒は大半が一人です。

エスカレーター式で上がる生徒もいますが、学校によってはほぼ皆初対面というケースだってありますので、気付いたら友達になっているというケースが大半です。そのため、友達が出来るかどうか不安というのは、中学受験に於いては一切関係ない話です。その点を気にして中学受験を取りやめたりというのは言語道断と言わざるを得ません。

遅かれ速かれ友達との離別はやってくるのですから、早い方が良いのではないでしょうか。更に言えば、友達が出来るかどうか解らないというのは受験を突破したら悩めばよい部分であって、勉強しながら悩むべき部分ではありません。仮にですが、勉強の途中に個別指導塾や私立中学に行きたくないと言い出し、理由を聞いたらこのような答えが返って来た場合、友達が出来るかどうかが不安なのではなく、他の理由で中学受験に対して否定的なのでしょう。

何か言えば反論されてしまうという恐れから、反論されないような理由を選んでいるだけの可能性がとても高いですから、そのような理由を告げてきた場合、他に何か悩みがあるのだと察してあげましょう。話す事で解決する事もあります。言うなれば「SOS」のようなものですから、無碍にするのは控えましょう。

もしも本当にそのような理由で悩んでるとすれば、私立中学に入学した方がよりたくさんのお友達が出来るものです。小学校の友達が、少々冷たい言い方をすると学区で振り分けられた、言うなれば「近くに住んでいる」という理由だけでしかありません。

ですので、性格等も様々です。それが楽しいものでもあるのですが、私立中学の場合、同じような学力の人間が集まります。小学生ですから、価値観も近かったりするのです。更に皆一人ですから、何かしらのきっかけがあると、一気に仲が縮まるものなのです。更に、友達が出来るかどうかという不安を抱いているのは子供だけではありません。中学受験を目指し、成功したらどうしようかと考えている子供であれば誰もが一度は考える事であって、決して深刻な悩みというほどのものではありません。

その点もよくよくレクチャーしてあげると良いでしょう。子供を諭すのは難しいかもしれません。特に中学受験そのものが嫌になってこのような理由を挙げている場合、説得するのはなかなか難しいですが、親子のコミュニケーションの場だと割り切り、子供がどのような事を考えているのか、子供の声に耳を傾けてみるのも良いのではないでしょうか。