中学受験のオンとオフの区別

中学受験は決して簡単なものではありません。むしろとても大変なもので、誰でも簡単に成功するようなものではありません。そのため、親の立場からするとついつい「勉強しろ」といったものになってしまいがちです。暇さえあれば勉強をするようにと促す。決して珍しい話ではないのですが、あまりにも勉強ばかりを強制するのはかえって逆効果です。繰り返しになりますが、勉強で大切なのは時間ではありません。質です。惰性で数時間行う勉強より、個別指導塾や集中して短時間勉強した方が効果が高まるのが勉強です。ですので、嫌々勉強しても決して意味はありません。ですが中学受験ですと、親としてもどうしてもついつい勉強を強制するような形となってしまうのですが、勉強する時は集中し、勉強していない時は脳を休める。

そのように考えるべきです。親の立場からすると期待の現われや、なんとしても合格してもらいたいといった願望からついつい勉強をと促してしまうものですが、自分の立場に置き換えてみるべきです。仕事にせよ何にせよ、長時間は行えないものですし、更には人から言われるとあまり良い気持ちはしないのではないでしょうか。自分の意思で集中して勉強する。それが一番効率の良い勉強となりますので、強制したり嫌々行わせたりといった勉強では意味がありません。集中力が無いように思えるような時であっても安易に怒るのではなく、時には容認してあげるべきです。

あまりにも容認が過ぎると、子供の心理として「勉強しなくとも怒られない」になってしまいますので、ある程度手綱を締めなければならないのですが、締めすぎても駄目です。休ませる時には休ませる。そしてそれを認めてあげる。集中力が無いようであれば、後で集中して勉強するようにとでも声をかけてあげるといったように、問答無用に勉強だけを強制するのではなく、オンとオフの区別を付けてあげる事も大切なのです。これは勉強そのものはもちろんですが、休日の過ごし方にも同様の事が言えます。

土日、学校が休みの日は親の立場からするととにかくしっかりと勉強をしてもらいたいと思うものでしょう。学校の授業と受験勉強は必ずしもイコールではありません。ですから休日こそしっかりと勉強してもらいたいとの思いが強まるのも無理からぬ話ではあるのですが、子供としても休日はとても大切なものです。休日くらい休みたいとも思うものでしょう。

親の立場からすれば、学校の勉強と受験勉強は違うのだから休日は受験のための勉強をしてもらいたいと思うものですが、生徒からすれば学校がある時だってしっかりと勉強しているのです。受験勉強であろうが学校の勉強であろうが勉強は勉強です。

中学受験は楽なものではありませんので、そのような甘い事を言っていてはならない部分もあるのですが、集中力を高めるためにはオンとオフを上手く入れ替え、効率を高めるよう導いてあげる事も大切なのです。例えばですが、土曜日はそれまでの疲労もあるでしょうから、家族としてもあまり勉強を強制しない。外食をしたり、どこかに連れて行って気分転換したり。その代わり日曜日は目一杯勉強するといったように、オンとオフの区別を子供だけに任せるのではなく、親の立場からもある程度コントロールしてあげる事もまた、とても大切なのです。

まだまだ小学生です。自分だけで全てをコントロールする事はとても難しいですから、親がしっかりと導いてあげる事も大切です。無理をしていると思ったらある程度オフを作ってあげたり、オフが多いようであれば勉強を促すといったように、ある程度コントロールしてあげる事で、勉強効率を親の立場からも高める事が出来るようになるのです。