中学受験は学校に行かない方が良い?

学校はとても素晴らしい場所です。様々な事を教えてくれる場所です。学習はもちろんですが、友達関係や楽しい事、面倒な事など多々教えてくれる場所です。何かと問題が囁かれているものの、やはりまだまだ学校の存在はとても大きいものです。むしろ大きな存在だからこそ何かと様々な視線が向けられると言っても良いのですが、中学受験という観点から見た時、学校はどのように写るのでしょうか。これは実にデリケートな問題です。

中学受験の勉強対策という点だけで考えたら、学校に行くよりも学習塾で勉強している方が効果的です。これは事実です。そもそも学校は中学受験に特化したものではないのです。その点、個別指導塾の場合、中学受験に特化しているものもありますので、中学受験という点から考えた場合、学習塾の方が効率が良く、学校が時間の無駄だと感じてしまう人がいても決して不思議な話ではありません。ですので、中学受験を志しているのであれば学校に行く必要はないのではないかとケースもあったりするのですがこれは大きな誤解です。

確かに勉強という点だけで考えたら学校よりも学習塾の方が良いのは事実ですが、学習塾は社会性に関してまで教えてくれる場所ではありません。あくまでも学習サービスなのです。それに対し、学校は人間形成の場です。勉強だけではなく、様々な事を教えてくれるのです。

また、中学受験だからという事で学校に行かないようになると、「何かあるなら犠牲にしても良い」といった考えを持つようになってしまいます。良く言えば合理的という事になるのですが、安易に「休めば良い」と考えるようになってしまいます。

中学受験はとても大変ですが、大人になれば中学受験とまでは行かなくとも、大変な事は多々あります。そして、何かと同時進行で行わなければならない事だって出てくるのです。中学受験のためにという事で学校を休んでいたら「頑張る」「無理をしてでもやり遂げる」「両立させる」といった事を安易に放棄してしまうようになるでしょう。また、学校には学校の良い部分があります。

学校での生活が後にとても素晴らしい思い出になっている事だってあります。合理性という点から考えるとどうしても学習塾に通っている方が良いのではないかと思えてしまうのも解らない話ではないのですが、そもそも学校は合理性を求めている場所ではないのです。ムダとされている事も、長い目で見ればとても大きな財産となるのです。

また、将来的な展望だけではなく、中学受験の際、学校からの報告書を出さなければならないケースもあるのですが、受験勉強のために学校を休んでいるともなれば、教師の印象というのはどうしても良いものではありません。そのため、報告書に何を書かれるか解りません。別の項でもお話しましたが、そもそも中学受験に否定的な教師だっているのです。そのような教師だからという事で休んで勉強でもしていたら、報告書に何を書かれるか解ったものではありません。

学習塾で思い切り勉強し、学校は気分転換として楽しむ。そのような心構えでも良いのではないでしょうか。なかなか簡単には割り切れないかもしれません。一秒でも惜しいと感じる生徒もいるかもしれません。ですが、学校もまた、大切なものです。ムダだとは思っていても、自分自身の糧となる事はそうそうありません。合理的に考えるのは大人になってからでも遅くはないのですから、学校と学習塾の両立を頑張ってみるべきでしょう。子供からすれば大変かもしれませんが、その大変さもまた、いずれは良い思い出になると言い聞かせてあげるべきです。小学校生活は、思い出した時に再び送れるものではないのですから。