中学受験の冬休みの過ごし方

冬休みは夏休みほど長いものではありません。ですが、冬休みは夏休みに勝るとも劣らないくらいとても大切な時間になります。まず、冬休みは年末年始を挟みます。年末年始は、どのような会社であってもとりあえず一旦「リセット」になりますので、年末年始ムードはどこかお祭りムードに近いものとなります。普段忙しいと嘆いている人も年末年始くらいはゆっくりするものでしょうし、サービス業に従事している人の場合は、年末年始こそ「繁忙期」と言っても良い時期です。どうしても「特別な時間」となってしまうのですが、この「年末年始ムード」は、子供にとっては持ちべションを保つのがとても難しいものになってしまうのです。

夏休みの場合、子供は夏休みですが世間は普通に回っています。一方冬休みの場合、子供だけではなく、大人、社会全体が「年末年始は特別」といったムードになってしまいがちですから、子供も「年末年始くらいは勉強しなくとも良いのではないか」と思ってしまうのです。確かに気持ちとしては解らないものではありません。むしろ親とすれば、毎日頑張っているのですから年末年始くらいは休めと言ってあげたいでしょう。ですが冬休みが明ければ直ぐに入試が待っています。年末年始だからといって一旦勉強をリセットしてしまうと、再び勉強モードに戻すのにも時間がかかります。

ようやく勉強のペースを年末年始前までに戻せたと思ったら即座に入試が待っているのです。そのため、受験を控えている場合、年末年始など関係ないと思わなければならないでしょう。「年末年始くらい」「元旦くらい」と思ってしまうのも解らない話ではありません。親戚一同が集まればどうしうても「特別感」が出てくるものです。ですが、ドライな言い方ではありますが親戚付き合いや年末年始ムードは受験とは一切関係ありません。親戚付き合いを懇意にしたらポイントがアップするといった制度などありません。冷たい言い方ではりますが、親戚付き合いは、受験勉強という観点から考えるとマイナスでしかないのです。

中学受験を控えた年は親戚付き合いを自粛したり、年末年始ムードもそこまでのものにしなかったりといった配慮が必要です。毎年受験する訳ではないのですから、親としてもそれくらいは我慢すべきです。年末年始だからと言ってもしっかりと勉強する事で、受験に万全を期す事が出来るのです。

期間は短いですが、年末年始ムードのおかげでどうしてもここで躓いてしまう生徒も多いです。それまで順調に勉強を行い、成績もキープしていたものの、年末年始ムードのおかげでついつい緩んでしまい、結果、個別指導塾でも遅れを取り戻す事が出来ずに時間に追われている状況で入試を迎えてしまい、大惨敗。このようなケースは実は珍しくなかったりするのです。そしてその年末年始ムードは子供ではなく、親や周囲が作っているものでもあります。

親戚を招く事は親戚付き合いとしてはとても大切ですが、親戚からすれば「自分たちが来ている時くらい勉強はいいだろう」といった思いから「今日は勉強なんていいから」といった事を口走ってしまい、子供を強引に酒宴の席に招いたり、何時間も拘束したり、あるいは部屋の隣で騒いで子供のモチベーションを下げてしまったりすれば、中学受験の成功から遠ざかるのは言うまでもありません。親戚としても中学受験を失敗させたいのではなく、そこまで大きな事だとは考えていないからこその意見ではあるのですが、そのおかげで大きなマイナスとなってしまう事だってあるのです。子供に良い環境を作ってあげるのも親の責務なのですから、中学受験の年くらいは、親戚付き合いは程々にすべきです。