中学受験を断念した方が良いケース

中学受験はとても大変なものです。必ず成功するとは限りません。中学受験を目指して何年間も勉強していたものの、結局どこにも合格する事が出来ず、公立の学校に進学する事になってしまったケースもあるのです。また、中学受験によく見られる傾向として、子供よりも親の方が必死になってしまっているケースです。

確かに小学生の子供が「受験をしたい」と言い出すケースというのはそうそうありません。成り行きだったり、親の悲願だったりといったケースが多いのですが、そのために頑張ると思える子どももいれば、嫌々取り組んでいる子供もいるのです。そのため、中学受験を取りやめた方が良いケースもあります。やはりやる気の無い子供を無理矢理勉強させても結果は見えています。親が主導であっても現実を受け入れてしっかりと勉強してくれる子供もいれば、まったくやる気を出さないケースもあるのです。嫌々勉強するだけのケースは珍しくなく、反抗期と重なってまったく勉強しないケースすらあるのです。

この場合、無理に個別指導塾に通わせても無駄なだけですし、中学受験どころではありません。塾とて無料ではないのですから、無理に通わせるよりも、違う選択肢にすべきでしょう。また、本人はやる気があっても肝心の学力が付いてきていない場合もまた、中学受験を辞めた方が良いケースもあります。
一つの判断基準として、4科目の総合偏差値が40を満たしていない時には中学受験はあまり良いものではないとされています。この偏差値よりも下の私立中学校の場合、対費用効果があまり良いものではないとも言われています。中高一貫で受験の負担を軽減するという点では良いのですが、学費等の面では、あまり良いものではないとされているのです。費用効果抜きの面で魅力を感じているのであれば良いでしょう。

例えば名門部活があってそこに入部したいとか、物凄く素晴らしい美術環境があって是非その環境に自分を置きたいといったように、費用の面以外の魅力を感じているのであれば良いのですが、中高一貫という程度しか魅力を覚えていないのであれば、先に挙げた偏差値を満たしていないのであれば中学受験は控えた方が無難かもしれません。また、受験科目数も考慮すべき点です。4科目受験と5科目受験では当然準備が異なってきますので、始める時期によっては負担がまったく異なってくるのです。

中学受験は何時始めるかによって、取り組み方に大きな差が出てくるのは言うまでもありません。準備が遅いとそれだけでハンディキャップなのですが、学力が優秀であればそのハンディキャップも挽回する事が出来るでしょう。ですがなかなか挽回出来ないのであれば、タイミングが悪かったという事で、中学受験は控えた方が良いケースもあります。やる気だけでは意味がないのですが、やる気があっても学力が付いてこなければ成功しません。

受験が簡単ではないとされているのはその点にあります。いくらやる気があっても結果が伴わなければ成功しませんし、頑張れば結果を出せるポテンシャルがあってもやる気がなければこれもまた、結果は見えています。「試しに」というスタンスで中学受験をと考える親もいますが、仮に不合格の連続ですと、成長期に大きな失望を与えてしまう事にもなりかねません。「頑張っても意味が無い」と、中学入学の時点で思ってしまったら、受験だけではなく、その後の人間形成にすら大きな影響を及ぼす事になってしまうのです。

中学受験は行わなければ行わないで公立に進学する事になるのですから、受験すべきかどうかは、客観的に考えるべきです。決して小さい出来事ではなく、大袈裟な話抜きにその後の人格形成に大きな影響をもたらす事だってあるのですから。