中学受験の午後入試とは

中学受験で近年増加傾向にあるとされているのが午後入試です。耳慣れない言葉かもしれませんが、午後入試とは、文字通り午後からの受験です。基本的に受験は午前中行われるものです。午後14時くらいから行われるのですが、いくつかのメリットがあります。

まずは合否発表がその日の夜になりますので、結果がすぐに解ります。結果待ちのプレッシャーを避ける事が出来るという点はもちろんですが、その日のうちに発表される事になりますので、受験戦略が立てやすいのです。

中学受験の場合、2月の初旬が山場になるのですが、例えばですがいまいち状況が良くない場合、午後入試を急遽受けてみるのも良いでしょう。また、スケジューリング的に、狙っている学校の日程がバッティングしていて諦めなければならないと思っていたものの、午後入試があるため両校受験する事が出来るようになるケースもあります。また、午後入試を活用する事で、言うなれば「敗者復活」ではないですが、午前中に不合格になってしまった所を再度受験する事だって出来るようになるのです。また、午後入試があるおかげで午前中を割り切る事も出来ます。二度受験すると思っていれば、午前中は練習代わりにと気持ちを楽にして望む事も出来るのではないでしょうか。試験の雰囲気というのは試験でのみしか味わえるものではありません。

みっちり勉強したものの、試験の雰囲気に呑まれてしまい、全然出来なかったというケースは実は珍しくありません。試験の雰囲気に緊張してしまい、腹痛等を催してしまったがためにテストどころではなくなってしまうといったケースや、模擬試験と問題があまり似ていないために焦ってしまい、時間配分が読めず、最後まで解答欄を埋める事が出来なかったりと、受験にはトラブルが付き物です。

ですが午後にまた受けると思えば、練習として割り切る事も出来ますし、二回目の受験ともなれば落ち着いて受験に望む事が出来るのではないでしょうか。同じ会場での受験の場合、雰囲気に呑まれてしまうような事もなくなるはずです。また、案外多いのが受験会場までの道程や、校舎の位置で迷うケースです。

会場までのアクセスは事前にいくらでも調べる事が出来ます。ですがどの教室で受験するかは、当日になってみないと解らないのです。物凄く広い校舎の場合、校門からの距離も長く、予想外に時間がかかってしまったため教室にギリギリに到着。

焦ってしまったがためにテストまで散々な結果に…といった事もあるのですが、午後入試を駆使すればそのような事も回避出来ます。一度経験していれば、二回目はどうすべきかが見えているでしょうからね。また、一日二回受験すると、優遇措置を受ける事も出来ます。学校側からすればありがたい話です。受験料とて無料ではないのですからね。そのため、補欠の繰り上がりになったりですとか、加点してくれるケースもあります。学校によって様々ですが、これは大きなメリットでしょう。一方で、気を付けるべき点もあります。それは、二回とも落ちてしまう可能性だってあるのです。一日に二回も不合格をもらう事になるのですから、精神的なショックは計り知れないものがあるのではないでしょうか。
また、午後入試は滑り止めとして考えているという人も多いのですが、午後入試に落ちてしまったとなると、それは中学受験の失敗を意味する事にもなりかねません。合格が出ず、慌てて午後入試をと思ったものの、滑り止め予定の午後入試すら通過せず中学受験に幕を閉じる事になってしまったというケースもあるようですから、午後入試をどうすべきかは、じっくりと考慮すべきでしょう。特にこれは親や個別指導塾の講師の役目でしょうね。